オープンワールド ドット絵RPG『Code Name: Wandering Sword』発表。グラフィックと既視感どちらもすごい

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面白いのは、『Code Name: Wandering Sword』開発元Xiameng Studioがこのビジュアル表現について、それとなく“自社オリジナル”っぽく説明している点である。開発元は、本作はUnreal Engine 4を用いて、ピクセルアートと3D環境を組み合わせてドット絵と3D表現の“新たな融合”を実現していると説明。MS-DOS時代のドット絵武侠ゲームを彷彿とさせつつ、現代的なビジュアルエフェクトを織り交ぜて、良いゲーム体験をもたらしていると語った。

一方でドット絵と3D表現を組み合わせたグラフィックは、「HD-2D」としてスクウェア・エニックスが近年積極的に用いている。とくに同社の浅野智也氏が率いる「浅野チーム」がこの表現を得意としており、『オクトパストラベラー』だけでなく『トライアングルストラテジー』、そして夏に発売される『ライブアライブ』リメイク、『HD-2D版 ドラゴンクエスト3』にも用いられている。そしてこれらも、Unreal Engine 4を用いて表現されている。

スクウェア・エニックス作品におけるHD-2D表現が人気を博してか、ドット絵と3Dフィールドを組み合わせる作品は最近増え始めている。とはいえ、『Code Name: Wandering Sword』ほど直球にコピーした作品はないだろう。HD-2D表現から影響を受けているように見える一方で、開発元が「武侠スタイルのピクセルRPG」を名乗り、本作オリジナルのスタイルかのように主張するのは、なかなかシュールである。

中国の一部開発スタジオは、既存の人気ジャンルをコピーするのに長けている。「HD-2DのRPG」というジャンルにおいても、同国発のフォロワーゲームが増えそうだ。『Code Name: Wandering Sword(代号:问剑)』は、PC(Steam)向けに発売予定だ。

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