『マッスルボマー』 (MUSCLE BOMBER) は、1993年7月13日に稼働したカプコンのアーケード用2D対戦型格闘ゲーム。正式タイトルは『マッスルボマー・ボディーエクスプロージョン』 (MUSCLE BOMBER THE BODY EXPLOSION) 。日本国外でのタイトルは『Saturday 37キロバイト (4,501 語) - 2020年9月12日 (土) 15:19 |
プロレスを題材とした作品であり、1980年代を舞台に各レスラーを操作し、プロレス界の闇の地下組織「BWA (BLOOD WRESTLING ASSOCIATION)」の存在に危機を感じた「CWA (CAPCOM WRESTLING ASSOCIATION)」首脳部が開催した大会「クラッシュ・カーニバル」にて優勝を目指すことを目的としている。同社のアーケードゲーム『ファイナルファイト』(1989年)からマイク・ハガーをプレイヤーキャラクターとして登場させている。時系列としては『ファイナルファイト』の前の話となり、この作品の時間では市長に就任したばかりとなっている。
開発はカプコンが行い、キャラクターデザインは漫画『北斗の拳』(1983年 - 1988年)や『花の慶次 -雲のかなたに-』(1990年 - 1993年)を手掛けた漫画家の原哲夫を起用[注 1]。企画は後にアーケードゲーム『サイバーボッツ』(1995年)を手掛けた佐渡敬、プログラムはファミリーコンピュータ用ソフト『ロックマン』(1987年)を手掛けた松嶋延幸、音楽はアーケードゲーム『キャプテンコマンドー』(1991年)を手掛けた泉谷雅樹および西垣俊、スーパーファミコン用ソフト『エリア88』(1991年)を手掛けた梶野俊夫、アーケードゲーム『キャディラックス 恐竜新世紀』(1993年)を手掛けた水月陵、アーケードゲーム『パニッシャー』(1993年)を手掛けた大内伸弘が担当している。
同年にFM TOWNSに移植された他、1994年にスーパーファミコンに移植され、マルチタップを利用した4人同時プレイに対応していた。その他にも欧米ではメガドライブに移植された。
同年12月にはタッグマッチ専用になり、同キャラクター対戦を可能にした『マッスルボマーDUO -HEAT UP WARRIORS-』がアーケードで登場している。ゲームシステムの変更に伴い、バランスにも調整が施されている。また、後にゲームシステムを変更したアーケードゲーム『スーパーマッスルボマー』(1994年)が続編として稼働された。
アーケード版はゲーム誌『ゲーメスト』の企画「第7回ゲーメスト大賞」(1993年度)にてベスト対戦格闘賞10位を獲得した。
システム
操作は8方向レバーと攻撃・ジャンプ・フォールの3ボタン。
奥行きが設定されていて、方向レバーで上下(奥・手前)左右に移動する。また格闘ゲームのように技を出すためのコマンド入力にもレバーが使われる。ガードは存在せず、敵の攻撃から身を守るには移動で回避する。
キャラクターには体力ゲージがあり、打撃(凶器攻撃含む)や投げによって敵の体力を奪っていくのだが、体力をゼロにすることは勝敗の直接条件ではなく、決着はプロレスのルールに準じてピンフォールでの3カウント、相手のギブアップ、リングアウト時の20カウント(2人とも出ていた場合はダブルリングアウトにより両者失格)、そして試合時間を消費しつくした時(タイムオーバー)の判定によってつく。体力ゲージ残量の多少はタイムオーバー時の勝敗判定と(チームバトルロイヤルでは2名の体力の合計量を比較する)、フォールや関節技を受けた際の抵抗力を左右する。元気なうちなら抵抗できるが体力が少なくなるにつれ困難になり、完全に尽きてしまっていると脱出はまず不可能になる。
試合ではボタンひとつで相手との距離によって様々な技が出せるため、多少大雑把な操作でもゲームを楽しめるのが特徴。一方で投げを含んだ技の使いこなしや戦略の駆け引きには奥の深いところもある。投げるにはまず相手を掴まなくてはならず、この掴む間合いは感覚で読むしか無く、反応の良いCPUとの試合では慣れていないと一方的に投げハメのように成す術なく投げられ続けることもある。他にも、相手をロープに振っての追撃やコーナーポストに登ってのアピール行動など、プロレスらしい要素を多く持っている。
相手の攻撃を連続で受けると、体が赤くなり「ラッシュ」と呼ばれる状態となる。ラッシュ中は攻撃力が1.5倍に上がり、近距離では連続技を出せるようになる。コーナーポストに登って攻撃ボタンを押すと、その後の攻撃の威力が1回だけ強化されるが、フォールボタンを押すと即ラッシュ状態になる。
正面から掴んで↓+攻撃とジャンプ同時押しで各キャラクター共通で隠し技が出せる。また、少し複雑なコマンドを要求する必殺技(コマンドはキャラクター毎に異なる)も各キャラクターに1つずつ設定されており、必殺技の名に違わぬ大ダメージを与えることができる。
Wikipediaよりhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%83%E3%82%B9%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%9E%E3%83%BC#cite_note-1