モンスターハンターG』、『モンスターハンター2(ドス)』、『モンスターハンター3(トライ)』、『モンスターハンター3(トライ)G』、『モンスターハンター 3G HD Ver.』、『モンスターハンター4(フォー)』、『モンスターハンター4(フォー)G』、『モンスターハンター 62キロバイト (7,383 語) - 2020年12月11日 (金) 09:07 |
※日本での本作の公開は3月26日だが、海外では先駆けて2020年の12月に公開が始まっており、これはIGN USのレビューの翻訳となる。ネタバレ等が気になる方は公開まで読まないことをおすすめする。
単刀直入に言おう。映画版『モンスターハンター』はゲーム史に新たな汚点を残す作品だ。2020年に公開されたパラマウント・ピクチャーズの『ソニック・ザ・ムービー』が、大方の予想に反して家族で楽しめるおおむね素晴らしい映画化となっていた事を考えると、本作ももっと優れた作品になり得たのではないかと思えてならない。銀幕でのソニックの活躍を見れば、ゲームの映画化という悪評高いジャンルにも明るい未来が待っていると期待する人がいても無理からぬ事だろう。しかし、ポール・W・S・アンダーソン監督による映画版『モンスターハンター』は、名作ゲームの看板に泥を塗るひどい映画化であり、優れたゲーム原作映画という存在がどれほど貴重であるかをあらためて思い知らされる作品になってしまっている。
1995年の『モータルコンバット』や2002年の『バイオハザード』など、それなりに良くできたゲーム原作映画を監督してきた経歴を持つアンダーソンだが、本作はかのウーヴェ・ボル監督の作品にも引けを取らないほどの、理解不能と言って良い水準のちぐはぐぶりを呈してしまっている。複雑な物語にあきれるほど頼り切っている癖に、その謎について踏み込んでいく事にはてんで関心を示さない映画というのも珍しいだろう。映画版『モンスターハンター』は、ほとんど冒頭すぐの場面からストーリーテリングの失敗によってぐちゃぐちゃな展開になってしまっており、少なくとも映画版「バイオハザード」シリーズの一部や『モータルコンバット』では達成できていた「名作ではないけれど、そこまでひどい作品でもない」という低い水準にすら到達できていない。
原作であるゲームシリーズに詳しくない人のために説明しておくと、「モンスターハンター」はカプコンが2004年に初代を発売して以来続く人気シリーズで、科学技術があまり発達しておらず大小さまざまなモンスターたちが暮らす世界を舞台に、プレイヤーがハンターとして奇妙で危険なモンスターたちを狩り出し、仕留めていく物語だ。家庭用ゲーム機やPCでシリーズ再興を成し遂げた2018年の『モンスターハンター:ワールド』が商業的にも大きな成功を収めた事を考えると、カプコンやソニーがシリーズの映画化に商機を見出したのはある意味当然だろう。ましてや、両社がタッグを組んだ「バイオハザード」の映画化はどちらにとってもうまく運んだという前例があるのだからなおさらだ(批判的な意見も多かった映画版「バイオハザード」シリーズだが、全世界累計12億ドルというゲーム原作の映画作品として最高の興行収入をあげており、少なくとも商業的には成功したといえる)。
記事本文はこちら
https://jp.ign.com/monster-hunter-theater/49052/review/
単刀直入に言おう。映画版『モンスターハンター』はゲーム史に新たな汚点を残す作品だ。2020年に公開されたパラマウント・ピクチャーズの『ソニック・ザ・ムービー』が、大方の予想に反して家族で楽しめるおおむね素晴らしい映画化となっていた事を考えると、本作ももっと優れた作品になり得たのではないかと思えてならない。銀幕でのソニックの活躍を見れば、ゲームの映画化という悪評高いジャンルにも明るい未来が待っていると期待する人がいても無理からぬ事だろう。しかし、ポール・W・S・アンダーソン監督による映画版『モンスターハンター』は、名作ゲームの看板に泥を塗るひどい映画化であり、優れたゲーム原作映画という存在がどれほど貴重であるかをあらためて思い知らされる作品になってしまっている。
1995年の『モータルコンバット』や2002年の『バイオハザード』など、それなりに良くできたゲーム原作映画を監督してきた経歴を持つアンダーソンだが、本作はかのウーヴェ・ボル監督の作品にも引けを取らないほどの、理解不能と言って良い水準のちぐはぐぶりを呈してしまっている。複雑な物語にあきれるほど頼り切っている癖に、その謎について踏み込んでいく事にはてんで関心を示さない映画というのも珍しいだろう。映画版『モンスターハンター』は、ほとんど冒頭すぐの場面からストーリーテリングの失敗によってぐちゃぐちゃな展開になってしまっており、少なくとも映画版「バイオハザード」シリーズの一部や『モータルコンバット』では達成できていた「名作ではないけれど、そこまでひどい作品でもない」という低い水準にすら到達できていない。
原作であるゲームシリーズに詳しくない人のために説明しておくと、「モンスターハンター」はカプコンが2004年に初代を発売して以来続く人気シリーズで、科学技術があまり発達しておらず大小さまざまなモンスターたちが暮らす世界を舞台に、プレイヤーがハンターとして奇妙で危険なモンスターたちを狩り出し、仕留めていく物語だ。家庭用ゲーム機やPCでシリーズ再興を成し遂げた2018年の『モンスターハンター:ワールド』が商業的にも大きな成功を収めた事を考えると、カプコンやソニーがシリーズの映画化に商機を見出したのはある意味当然だろう。ましてや、両社がタッグを組んだ「バイオハザード」の映画化はどちらにとってもうまく運んだという前例があるのだからなおさらだ(批判的な意見も多かった映画版「バイオハザード」シリーズだが、全世界累計12億ドルというゲーム原作の映画作品として最高の興行収入をあげており、少なくとも商業的には成功したといえる)。
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https://jp.ign.com/monster-hunter-theater/49052/review/
1 海王星(ジパング) [US] :2020/12/26(土) 20:34:02.53
映画版『モンスターハンター』 - レビュー
主人公はモンスターハンターであるべきではないのか?
※日本での本作の公開は3月26日だが、海外では先駆けて2020年の12月に公開が始まっており、これはIGN USのレビューの翻訳となる。ネタバレ等が気になる方は公開まで読まないことをおすすめする。
単刀直入に言おう。映画版『モンスターハンター』はゲーム史に新たな汚点を残す作品だ。
https://jp.ign.com/monster-hunter-theater/49052/review/