1 鳥獣戯画 ★ :2022/08/05(金) 20:00:07.15ID:CAP_USER
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今もマニアに愛されるファミリーコンピュータ
今でも愛好家がいるほど人気のファミリーコンピュータ。発売から39年がたった今でも色褪せることなく発売当時に子供だった大人たちから現役の子どもたちまで幅広い層に今でも支持を得ています。

そんなファミコンのゲームタイトルには、マリオシリーズなど誰もが名前を知っているゲームだけでなく、コレクターやマニアしか知らないような激レアゲームなど、多種多様なゲームが存在しています。

日本での市販ゲームタイトルは約1000種類。教育用や非売品、開発用なども入れると今からではすべてをコンプリートするのは不可能でしょう。コレクターの中には数百万円かけて市販ゲームタイトルをコンプリートした猛者もいるほどです。

コレクター泣かせの偽物カセット

そんなコレクターを悩ませているのが、偽物のゲームカセットです。一昔前なら、簡単に偽物と判断できるようなチャチなカセットが主流でしたが、近年は偽物のクオリティも大きく向上しています。パッケージから付属の説明書など、すべて本物と見間違えるほどのクオリティの偽物が存在しているのです。

昨年にはファミコンではないものの、スーパーファミコンの偽物カセットが大手中古販売店で正規品として販売され、SNS上で炎上しました。

専門的に中古売買を行っている販売店までもが騙されてしまうクオリティのカセットですが、30年以上も前の古いカセットの偽物が世に出回っているかというと、この時代に新規制作してもお釣りが来るほどの高額で売買出来るという事が全てを物語っています。

当時の基板やICを使って偽物を作るのは今では難しいので、基板で見分けるしかありません。購入したゲームカセットをだめにしてしまう可能性も考慮しつつ、分解して確認するしか方法がないのです。(ファミコン時代のカセットはツメのはめ込み式なのでスーファミのようにネジを回して簡単に分解という訳にはいきません)

このファミコンカセット偽物販売は、当時物だけでなくFC互換タイトルとして販売している最新のゲームでも行われています。

「アストロ忍者マン」の偽物で検証
というわけで、FC互換タイトル製作者のRIKIさん協力の下、まもなくアーケードゲーム機にも移植される「アストロ忍者マン」の偽物を検証してみました。

個人制作のFC互換タイトル初代版アストロ忍者マンはファーストロット販売本数が少なかったこともありネットオークションやフリマサイトでプレミア化し、高額転売されていました。

現在では豪華になったDXバージョンがコロンバスサークルより販売されたという事もあり、転売は落ち着いたものの、初期ロットの偽物が多数出品されているのが見受けられるようです。

偽物はやや安めで出品されているので、知ってか知らずか……安いからという理由なのか、この偽物が頻繁に取引されています。RIKIさんは「わざわざ偽物買うくらいならコロンバスサークルのDXバージョンを購入したほうがいい」と断言していました。

カセットを分解すると一目瞭然
さて実際に正規品と偽物を比べてみましょう。最初に注意しておきますが、今回の検証はあくまでもRIKIさんが販売したFC互換タイトルとの相違点です。※本家ファミコンカセットとFC互換タイトルも違いがあるのでそこは注意しておいてください。

カセットを分解し、基板を取り出してみると一目瞭然です。正規品の基板に比べ、偽物の基板は小さく作られており、ひと目で違いが判ります。

別口で入手したRIKIさん著作のキラキラスターナイトの偽物カセットや偽物でおなじみのin1カセットも分解してみましたが、同じ基板が使われており、大元の出処は同じといっても過言ではありません。

基板から察するに「ファミコン用マジコン」といったところでしょうか。中国の偽物販売業者の間でこの基板自体が取引されており、注文があったらデータを書き込んでパッケージして商品化しているのかもしれません。

ファミコンの意匠権は既に切れているという事もあり、大手ディスカウントショップなどで互換機本体を目にする機会も多くなりましたが、ソフトウェアの著作権は切れていません。そのため日本国内では偽物カセットの取引を行うと販売者も購入者も処罰の対象となるので注意が必要です。

海外のコレクター向け販売サイトでは、内部基板を見せ、本物かどうか判るようにして取引を行っています。日本ではこのような販売方法は浸透していませんが、今後は同様に基板までしっかりと見せて販売する必要があるかもしれません。

文/板倉正道